NocoBase 1.0-alpha は 2024 年 4 月 28 日にリリースし、ここから商用展開が本格的に始まりました。 この約 1 年で、世界 50 以上の国・地域の数百社に導入いただき、数千名のユーザーからのフィードバックと、世界中の開発者からの貢献を受けました。
ご支援くださったすべてのユーザー、コントリビューター、そしてお客様に心より感謝します。
過去 6 か月は 1.x の改善を続けながら、次世代版の検討・設計・開発を進めてきました。
いよいよ NocoBase 2.0-alpha を正式にご紹介します。
AI スタッフ
この 1 年で大規模モデルは飛躍的に進化しました。
NocoBase 2.0 では、その力を AI スタッフ としてシステムに直結。チャットボットではなく、業務システムに溶け込み、文脈を理解してタスクを実行します。
- テーブルやフォームの横で、必要なときにすぐ支援
- メール要約、データ分析、非構造データの整理、フォーム自動入力、データモデル設計、JavaScript の生成まで対応
- コンテキストデータやページ構造を自動取得し、最適に処理
- それぞれ固有のスキル／ツール／知識を保持
- 何体でも作成でき、独自の AI チームを構築可能
新しいページシステム 2.0
1.x では、フロントエンドの動的挙動や柔軟なレイアウト、独自ロジックの実装にコストがかかりました。 2.0 では、こうした要件に応える 再設計されたページシステム を搭載しています。
RUNJS
プラグイン作成やソース改変なしに、ページデザイナー上で UI ロジックや見た目を軽量に拡張できる仕組みです。
- フィールド／ブロック／カラム／アイテムの表示内容をカスタマイズ
- ボタン動作やイベントの独自アクションを定義
- コンテキストデータと組み合わせた動的制御
利用可能箇所：JS ブロック／JS アクション／JS フィールド／JS アイテム／連動ルール／イベントフロー
イベントフロー
トリガー（レンダー前、クリック、値変更など）・条件・アクション（通知、ブロック更新、JS 実行）を組み合わせ、画面ロジックを視覚的に構成できます。
グリッドレイアウト
グリッドレイアウト により、各要素をグリッド単位で揃え、精密で美しい配置を実現します。
再利用可能なブロック／モーダル
ブロックとモーダルを 参照・複製 できるよう再設計。構成作業を大幅に削減します。
ブロック体験の改善
テーブルの インライン編集 など、使い勝手を随所で向上。今後もアップデートを予定しています。
パフォーマンス
フロントエンド全体の体感性能を 1.x 比で大きく改善しました。
FlowEngine
FlowEngine は、モデルとフローを組み合わせた次世代のローコードフロントエンドエンジンです。
ロジックの見通しを良くし、再利用性と保守性を高めます。1.x で複雑だったプラグイン UI 実装も、格段に簡単になります。
マルチアプリ／マルチスペース
新アーキテクチャ により、アプリ単位での監視・管理や、インスタンス内の論理分離を実現します。
- **マルチアプリ（開発中）：**個別デプロイなしでアプリを動的作成。各アプリは独自 DB・プラグイン・設定を持ち、分離／共有プロセスで稼働。親アプリからリソース状況を一元管理でき、マルチテナントに最適。
- マルチスペース：単一インスタンス内での組織・拠点別のデータ分離に対応。ロジックや設定は共通化しつつ、データは完全に隔離。
新しいデータ可視化
ECharts ベースの 新データ可視化プラグイン を搭載。
ビジュアル構成／SQL／JSON、イベント連動、複数チャートの連携・ドリルダウンに対応。
SQL や JSON が難しいときは、AI 従業員 Nathan が手助けします。
スキーマ同期とフィールド型変更
既存 DB のテーブルやフィールドを同期し、作成後でもフィールド型を変更できます。
既存スキーマをそのまま主要データソースとして活用可能です。
追加プラグイン
レコード履歴
挿入・更新・削除を自動追跡し、スナップショットや差分を保存。監査・ロールバックに有効です。
フォーム下書き
入力途中のデータを自動保存し、思わぬロスを防ぎます。
新メールマネージャー
FlowEngine で再構築し、AI 従業員と連携して要約・分析・作成を支援。自動下書き保存なども追加しました。
1.x から 2.0 へ
移行はシンプルです。手順は 公式ガイド をご覧ください。
2.0 は α 版 のため、一部に不安定な挙動が残る可能性があります。
UI とデータの分離アーキテクチャ により、1.x のアプリはそのまま維持されます。
新規ページ作成時に v1／v2 を選択でき、v2 を選べば 2.0 の新機能を利用できます。
NocoBase 1.0-alpha は 2024 年 4 月 28 日にリリースし、ここから商用展開が本格的に始まりました。
この約 1 年で、世界 50 以上の国・地域の数百社に導入いただき、数千名のユーザーからのフィードバックと、世界中の開発者からの貢献を受けました。
ご支援くださったすべてのユーザー、コントリビューター、そしてお客様に心より感謝します。